「宇宙速度」
地上から水平に、物体を打ち出し地球の重力から脱出することができる速度のことをいい速度により三種類ある。
・第一宇宙速度
惑星の地表すれすれに衛星として存在するために最低限必要な速さ。地球では約 7.9 km/s。
・第二宇宙速度(脱出速度)
地球の重力を振り切り、太陽の周りを回る惑星となるために必要な最低速度。第一宇宙速度の倍となり、約 11.2km/s。
・第三宇宙速度
太陽の重力を振り切り、太陽系外の宇宙へ飛び出していくのに必要な最低速度。約 16.7 km/s。
「うちゅうそくど」とは「宇宙速度」からの引用である。宇宙速度、はじめ私は宇宙速度の事を宇宙自体の速さの事だと思っていた。しかし違っていた、宇宙へ出ていくための速度だった。その事に私はとても興味を持つ、空を見上げれば宇宙はたしかにそこに存在している。私達は生まれてからずっと宇宙を見てきた、しかし見ているだけで手が届かない。
私はよく夜空を見上げる、そこには小さい星が光の点になって私の目に映る。8.58光年、シリウスの地球からの距離だそうだ、しかしその事実を体感する事はおそらく出来ないだろう、一体どれくらい遠いのか、それを知りたいと思い星を眺めながら想像する。そこには得体の知れない膨大な空間が存在していてた。それは100%フィクションなのだが、しかしシリウスの光は私に見えている。そのことは現実の中にフィクションがあると思っていた私にとって重大な事実であった、そのようしてフィクションから私は実感を得ていたのだ、 なぜならただ見ただけならそれは暗闇に光る小さな点でしかないから。 だから宇宙には速度がある、それは地球上にあり、私達の中にある。
私にとって作品を創造する事は、宇宙の速さを想像することによく似ている、「うちゅうそくど」とは私にとって、宇宙の速さという抽象的な言葉と、宇宙に対する憧れの言葉である。
ある日デパートで買い物帰りの母親と3,4歳くらいの子供を見かけた。
その子供は「まだ何か見たい」とぐずっている。
すると、何を想ったか母親は子供を抱かえると小走りに窓まで行きデパートの外の風景をみせたのだ。
(覚書きより)渡辺英司 |